もう議論はやめて、論より証拠でいきましょうか

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

最近の「労働行政」に端を発し、
色々な議論をしてきましたね。

そんな議論の中で、

私としては、
今までの工場法から続く
「労働倫理」には無理があるので、

IT業界特有の新しい(←ここ重要)
「労働倫理」があってもいいのでは?

その方が幸せなのでは?

という問いかけをしました。
(厚労省やマスコミは、あてにならないしね。苦笑)

—————————————-
※ちなみに、その経緯は↓から。
手段が目的になった?勤務時間と幸せの関係
—————————————-

さて、
そんな「労働倫理」を作るためには、

そもそも、
「自分でスケジュール決めて仕事できる」
状態が幸せなのか?が、

大前提。

その状態が不幸だったら、
議論を進めても意味がない。

そこで前回、
アンケートをお願いしましたね。

まずは、その結果から。

———————-
●質問
(朝起きて)
アナタはどっちの仕事のやり方がしたいですか?

●結果

・会社に拘束されて仕事したい
50票

・自分でスケジュール決めて仕事したい
549票

・どちらでもない
30票

・そのほか
13票

———————-

圧倒的に多くの人が、
「自分でスケジュール決めて仕事したい」
を選びましたが・・・・

(うん、これで議論できる)

でも、このアンケートそのものに対して、
実は凄く批判も多かった。

要するに、
「そんなアンケート、答えが決まっている」とか、
「バイアスがかかっている」とか、

そんな批判。

やっぱり言葉不足なんですかね。
すみません。

ちょっと、
これも追加説明しておきますね。

まず、前者の批判について。

昨日、公務員の旧友と会って、
たまたま話す機会があり、
このアンケート結果を伝えてみたのです。

そしたらね、
(公務員の)彼曰く

「IT業界って、凄いなあ~」と。

まあ、今から考えると、
嫌味かもですが(笑)、

彼の意見を聞くと、
同じアンケートを公務員にしたら、

たぶん、50%くらいが
「会社に拘束されて仕事したい」
を選ぶんじゃないか?と言うのです。

そう。

アナタ自身にとっては、
「自由が幸せ」と思っていても、

それは、アナタ自身の価値観であって、
しっかりスケジュール決めてもらって、
拘束されて働きたい人だっている。

極端に言えば、
宗教しかり、奴隷制度しかりです。

昔、リンカーンが
奴隷解放で戦っていたころ、
「奴隷のままが幸せなんだ」と、
奴隷自身が、奴隷解放に反対した話もあります。

だから、安易に
「自由が幸せなんだ」と断言できないし、

実際、アンケート結果見ると、
自分でスケジュールを組むのは、
「苦しい」という人もいた。

これが、まず一つ。

で、次の
「バイアスがかかっている」
という批判。

例えば、こんなお便り頂いています。

—————————————-
アンケートの取り方に、
バイアスがかかっています。

「拘束されて」は、ネガティブな印象を受けます。
「時間単価で」なら、大分印象が違います。

「自分でスケジュールを決めて」は、
自由な印象を受けますが、

「成果見合いで」なら、
じゃあ成果はどう計測するんだ?と

議論も深まる気がしました。

—————————————-

こんな批判がまだ来くるので、
さすがに落ち込むというか・・・・・なんというか、

いや、気を取り直していきましょう。

もう一度繰り返しますが、

「時間単価の仕事」≠「拘束される仕事」
「自分でスケジュールする仕事」≠「成果見合いの仕事」

ですからね。

新しい労働倫理では、
イコールになりません。
(↑ここ強調)

例えば、「一か月いくら」「一日いくら」という
準委任の仕事(労働力を提供する仕事)だって、

会社に拘束される必要はない。

1日8時間の作業量を提供する契約で、
その8時間を自分のスケジュールの中で、
自由に割り当てればいい。

先日紹介した、
自宅で子育てしながら仕事する主婦は、

朝は少し早目に起きて、
子供の世話して、

午前中仕事して、
お昼休みはほとんどなくて、
夕方まで仕事して、

子供の迎えに行って、
夕飯作って家事やって、
夜はゆっくり過ごす。

作業状況によっては、
ランチをゆっくりすることもあるし、
夜に仕事することもある。

時間給の仕事でも、会社に拘束されずに、
自分の思い通りにスケジュール組んで、作業して、
高い収入を得ているのです。

作業をブラックボックス化してるんですね。

すると何がいいのか?

能力が高まれば高まるほど、
どんどん効率がよくなり、

企業から見たら8時間の仕事でも、
実際は4時間で終えてしまうこともある。

「時間」というご褒美がもらえるので、
趣味をやってもいいし、家事をやってもいいし、
さらに副業やってもいい。

我々は、知識ワーカー。

ネットがあれば、
そういう仕事のやり方ができるのです。

しかも(アンケート見ると)
皆、このご褒美を欲しがっているわけでしょ。

だったら、
新しい「労働倫理」を作ればいいのでは?

・・・・・・・と。

でも、まあ、よく考えたら、
すみません。

あまりに現実とかけ離れた世界で、
実感がわかないかもですね。

私も、そんな働き方をする人たちを見るまでは、
実感がわかなかった。
(というか、衝撃さえ受けた)

でもね、この1年です。

私自身も、勉強会等々で、
そんな働き方をずっと聞いてきたので、
かけ離れた世界でなくなってきています。

その働き方は(私が思うに)、
グーグルで働くような天才系の能力じゃなくて、

今までの労働コンセプトを見直し、
お客さんにもそのことを伝え、説得し、

無駄な時間を省いて、
労働効率を上げていく。

結果として、仕事を
(発注する)お客さんも
(受注する)我々の側も、

Win-Winになれる。

その実感と現実。

理屈だけ聞いても、馴染めないかもですね。

だとするなら、議論じゃなくて、
具体例をもっと出しましょうか?
(希望が多ければ)

ちょうど近々、
そんな働き方をしている人たちに会うし、

取材なりして、
具体的な話に立脚したほうが、
アナタの感覚に、スーッと入るかな。

それに、ワクワクもするでしょ。

今は、明治維新と同じで、
時代の変革期。

変化しないで現状維持しようとすると、
無理がきて、かえって不幸になることもある。

特に若い人は。

すでに先鞭つけた志士の話に、
アンテナ張って聞いてみることは、

少なくとも悪いとこじゃないとは思います。

そこで最後にアンケートです。

そんな新しい
「労働倫理」で働く人たちの具体的な話、
興味ありますか?
(上記の主婦の取材も含めてね)

以下から、一つクリックしてみてください。

興味がある

どっちでもいい

興味がない

そのほか

興味ある人が多かったら、

ではでは、以上です。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

●追伸
前回のメルマガで、
私を
「成果主義の信奉者で、外国移民を推進する男」と
言っていた方から、連絡がありました。

あ~、ドキドキした。

今、裏でお互いに意見をぶつけてます。

批判するだけ批判して、
全く連絡とれない人が多い中、

ちゃんと論旨を述べてくれました。

本当にありがとうございます。

●追伸2
それにしても、伝えるのは難しい。

こんなお便りも頂きました。
————————————
いつも楽しく拝見させて頂いています。
前回のメールでようやくおっしゃりたいことが分かりました。

ありがとうございます。

————————————

人間にはそれぞれの感性がありますからね。

色んな角度から、色んな伝え方して、
それでやっと納得してもらえる。

新しい業界の
新しい労働倫理。

まだまだ道は遠いような気もするし、
一気に変革する気もする。

まじに、みんなで幸せになりましょう。

———————————————–
メルマガ購読は、こちらから
(登録後、解除する場合は、メルマガ内の解除クリックから簡単に解除できます)


 


※登録後、確認メールが届きます。
※このブログ以外の面白い話満載です。
———————————————–

このブログの簡単な感想・ご意見はこちらから
[contact-form-7 404 "Not Found"]

———————————————–