月別アーカイブ: 2016年1月

一緒に仕事したい国は?のアンケート結果

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

先日のメルマガ
アナタが一緒に仕事したいオフショアの国はあるのか?」では、
アンケートをお願いしましたね。

まずは、
そのアンケート結果の発表です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○「質問」
一緒に開発するなら、どの国がいい?

○「回答結果」
韓国 8票
中国 25票
インド 21票
ベトナム 40票
フィリピン 10票
インドネシア 4票
他のアジア 8票
ニアショア 199票
その他 27票

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やっぱり、ニアショア(日本の地方)が断然多いです。

その理由は、
相対的に日本の人件費が下がっているし、
同じ価値観を持つから。

まあ、日本人に越したことはないのでしょう。

また、オフショアに目を向けると、
以前は、圧倒的に中国でしたが、
最近は、
人件費も上がるし、
その国民性?にも疑問を抱かれ、
中国離れが進んでいるようです。

読者からのお便り、紹介しましょう。

————————————————
10数年前、
私も監督者として中国に半年ほど暮らしていました。

そこで感じたのは、一言で言えば「価値観の違い」、
仕事に対するスタンスの違いです。

多くの場合、
日本人が仕事に対してその仕事を成功させる
ための努力をするのに対して、
中国人は「すべて自分のため」につきます。

きれいなプログラムを速くに組むのは、
次の仕事で給料を上げてもらう為、
同業他社に自分を高く売り込む為。

実際、プロジェクトの途中で
一番優秀だったプログラマーが突然朝に

「今日で辞めます。」と言って
引継ぎもほとんどなく

1時間程で荷物をまとめて
タクシーに乗って帰っていきました。

残された方は呆然です。

同僚の中国人に聞くと、
給料のいい会社に転職したらしいです。

それ以来、信用出来ないので、

ほんとに重要な事は、
まかせられなくなりました。

でも、日本にいる偉い人にはわからんのですよ!!!

まあ、もう昔の話です。
ではでは

————————————————

後に残される人のことを、
これほど無視して、勝手に辞めていく。

こういう態度の人、
私も少し思い当たりますね。

同じく、信用できないというか、
人として、おつきあいしたくないですが。
(中国人に限らずね)

次、みていきましょう。

————————————————
中国へのオフショアは、
うまくいった例がまったくありません。

いったん稼働しても、
プログラムやドキュメントの品質が悪すぎて、
仕様確認や機能拡張の際に時間(工数)がかかり、
かえって運用コスト増につながってます。

やたら中国オフショアを進めてくる上司とかいますが、
現実を何も知らない人が多いです。

————————————————

とのこと。

今回のお便りでは、
中国への批判的な意見が非常に多かったです。

(ってか、褒めている意見がゼロでした)

以前は、オフショアと言えば
中国だったのにね。

最近は、シュルルル・・・・と下降線。

それに代わって台頭してきたのが、
ベトナムですね。

何故か?

その理由は、
読者からお便り頂いているので、
ご紹介しておきましょう。

————————————————
開発と検証の一部を
ベトナムの会社にお願いしています。

開発はレベルが低く問題になっているようですが
検証は日本人が気付かないような
細かい不具合も見つけてくれるので
かなり戦力になっています。

————————————————
会社では、主に
中国とベトナムのオフショアと一緒に仕事しているが、
中国は高くなった。

ベトナムはまだ安いし、
考え方や行動が個人主義すぎなくてよい。

————————————————
3年前にクライアントがベトナムに進出した時、
会社の上司が現地まで行った時の事を話してくれました。

ベトナムは若い世代の人口が多く、活気があり
仕事も真面目だと言っていました。

————————————————
知人で、オフショア開発を個人でやってる方が
ベトナム人を使っています。

彼いわく、
ベトナム人は勤勉でかしこいんだそうです。

————————————————

私は、ベトナム人と仕事したことないし、
行ったこともないのですが、
勤勉な国民性のようですね。

こんな感じで、「概ね良かった」
みたいなお便りが多かったです。

そう、やっぱり、
正直で勤勉な人が一番。

かつて、明治の頃、日本を訪れた
エドワード・S・モースは、

「正直な国にいることは、実に気持がよい」と
日本を絶賛しました。

そう。今でも、
そんな国民性を守っていきたいし、
お互いに気持ちよく仕事がしたいでしょ。

いみじくも、こんなお便り頂きました。

————————————————
2008年ごろは、
業界的にオフショアが盛り上がっていたころで、

当時の社内でも
「オフショア開発会社をうまく使えないSIerは、仕事が無くなる」
みたいに言われていたのを思い出します。

でも、末端だった私には、
オフショア開発会社にお願いすることに当時から非常に違和感を感じてました。

なにせ、オフショア開発会社から上がってきたコードを
ほぼ一から作り直す作業ばっかりしてたものですから(苦笑)

「せっかく安く作ってもらったのに、
それを中国の方より高単価の私が作り直してたらコストメリットないじゃん!」って(笑)

結局、
最後はオフショア開発会社に渡す予定だった仕様書を
元に私が開発してました。

パートナーの中国の方も、
言葉もニュアンスも通じないので仕事上はしんどかったです。
(個人的には仲良くなりましたが)

そんな調子だったので、
何となく「オフショア開発は近いうちに廃れるんだろうなー」
と思っていたらいつの間にかその通りに…。

そして私は今、
オフショア開発会社に全く頼らない開発会社で、
日本人同士で仕事をしています。

正直、とても楽ですし、何より楽しいです。

————————————————

・・・何より楽しい。

私は、大事なことだと思いますけどね。

以上、前回メルマガの
アンケート結果のご報告でした。

ではでは、またお会いしましょう。

ありがとうございました。

アナタが一緒に仕事したいオフショアの国はあるのか?

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

先日のメルマガ、
我々は甘かったのか、技術者がネットの自由を守る闘い」・・

ちょっと前になりますが、
覚えていますでしょうか?

このメルマガ、
いつもより多くのお便り頂きました。
(ありがとうございました)

多かったということは、
皆さん、思う所も多かったのでしょうか。

そのお便り、
いくつか紹介してみますね。

——————————————-
お隣さんに色々悩まされますね。

「南沙諸島」「AIIB」「環境汚染」
「工場爆発」「著作権侵害」などなど。

「百度」もそうですが、
「Huawei」や「Lenovo」も話題になりましたね。

なので、我が社では、
お隣さんの通信関係の機器は導入していません。
(したくない)

いくら値段が安くても、
信用(信頼)できないものは使おうとは思いません。

——————————————-
非常に参考になりました。
某国は、やはり何があってもおかしくない国なんですね。

——————————————-
レノボPCにも、ハードウェアレベルで
バックドアが仕掛けられているというニュースもありました。

前に保守系の関西ローカルTVの討論番組で,
「中国は嘘つきで日本は正しい」という中国批判の論調で議論が進んでいて,

それまでずーっと黙っていたソフトブレーン創業者で
親中の宋文洲さんが意見を求められ,

反論するかと思いきや
「こんな議論は幼稚だ」と、
一言だけ言ってのけたのが印象的でした。

つまり,どちらかが正しいかどうかではなく,
最終的に果実を得たものが勝者だという,
正に大陸の文化というか,
中国の国民性を冷静に理解して対応するのが
重要だと痛感した次第です。

そこを気付いていない日本人があまりに多く,
「普通そんなことはしないだろう」という
日本人の良識というか

島国の物差しでしか彼の国を見ていないのが
大問題だと思います。

——————————————-

彼の国への批判が多かったですが、
やっぱり、基本的な価値観が違うのでしょうか。

中国人の方、もしくは
中国と関わっている人がいたら、
教えて欲しいのですが・・・

私は、
「公正さ」、「誠実」、「正直」は、
時代や地域を超えて、
誰もが認める人類共通の価値観で、

たまたま、各人の成長段階によっては、
表に出てない場合もあるけど、

でも、必ず誰もが内包している価値観、
そう信じたいのですが、
違うんですかね??

甘い??

例えば、アメリカには、
「ワシントンの桜の木の逸話」があるように、
正直を美徳とする教訓があり、

西欧にも、
「一生幸せでいたいなら、正直でいろ」
という諺もある。

まあ、一方で、
「正直者が馬鹿をみる」とも言われますが、
それは、あくまで一時的なことで、

人生の長いスパンで考えると、

「Honesty is the best policy.」
(正直は最善の策)

だと。

どうなんでしょうか?
よかったら教えてください。

ところで、その価値観の話ですが、
以前、我々の業界では、

「オフショア開発」が、

もてはやされましたね。

中国、韓国、インド、
ベトナム、フィリピン、インドネシア、ミャンマー。

安い人件費で、
大きなメリットがあると言われてましたが、
最近、あまり聞かなくなりました。

原因は、
人件費の高騰もありますが、
何より、価値観が違いすぎて問題が多いから。

そのマネージメントにコストがかかる。
(もちろん、うまくやっている所もありますよ)

私の個人的経験で言うと、
中国、韓国、インドと仕事しましたが、
やっぱり価値観の問題には悩まされた。

個人差もありますけどね。

そこで最近は、
「ニアショア開発」を実践している会社も多い。

「ニアショア開発」とは、
国内の遠隔地に開発を委託すること。

東京や大阪は、
案件が多いですが、地方は少ない。

でも、優秀な人材もいるし、
人件費も都会に比べたら安いし、
ネットを使えば仕事ができるし、

何より、同じ価値観をもつ安心感。

つい最近も、
そんなスタイルの会社の人から、
直接話を聞きました。

そこで、今日は最後にアンケート。

この業界にいるなら、
「オフショア開発」「ニアショア開発」
関わることもあると思いますが、

アナタは、
どの国がいいですか?
(どの国が一番メリットあると思いますか)

もちろん、時と場合によるし、
現段階の想像や希望でも結構です。

是非、
一つクリックしてくださいね。
(このアンケートは終了しました)

韓国

中国

インド

ベトナム

フィリピン

インドネシア

他のアジア

ニアショア(日本の遠隔地)

その他

●上記のアンケート結果は、こちらになります。

●アンケートはメルマガで行っています。
メルマガ読んで、アナタも一緒に考えましょう。
———————————————–
メルマガ購読は、こちらから
(登録後、解除する場合は、メルマガ内の解除クリックから簡単に解除できます)


 


※登録後、確認メールが届きます。
※このブログ以外の面白い話も満載です。
———————————————–

このブログの簡単な感想・ご意見はこちらから
[contact-form-7 404 "Not Found"]

———————————————–

道具に対するポリシーやこだわりは?の話

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

最近、アンドロイド講習やっていて思うのですが、
アンドロイドの開発環境には、
PCにそれなりのスペックが要求されます。

具体的に言えば、
さくさく動くためには、メモリ8G程度は必要です。

でもね、すごい低スペック、
2Gとかで頑張ろうとする人がいるし、
「4Gじゃ無理ですか?」という質問もくる。

でもね、私が自分のPCで試した限りでは、
4Gだと、すげー遅くて、
ぎりぎりという感じでした。

ちなみに、私は家に、
メモリだけで言うなら、
4G、8G、16GのPCがあります。

3年~4年に1回は購入するので、
そんな感じで溜まっています。

ところで、アナタは、
どんな感じでPCを買い替えますか?

私が思うに、
少なくとも我々は、その道のプロなわけで・・・

いやいや、こう書くと、
また批判メールがくるので、
前もって言っておきますが、

明日、食うに困るんだったら、
そりゃ、また違う話ですよ。

PC買わないで、
食うもの、買ってください。

でもね、私が思うに、
お金に多少でも余裕があるなら、
今、ふつーに市販されているPCのスペック程度、
今なら、8G程度は、持つべきでないでしょうか?

だって、プロだから。

PCは、我々IT技術者にとって、
仕事上、絶対に必要。

効率的にも、精神衛生的にも、
快適に作業するためには、
それなりのPCを持っておくべきではないでしょうか。

少なくとも、
一般人が持っているもの以上。

だって、プロだから。

我々の貴重な時間が、
PCのハードディスクが唸っている音に、
奪われてはならないし、

快適な環境で、
最高の仕事をする。

プロとして、前提では?

スポーツ選手であれ、アーティストであれ、
大工であれ、美容師であれ、何でもいいですが、

プロなら、最高の道具で仕事するでしょ。

プロが、
アマチュア以下の道具使っていること自体、
もうプロじゃない。

自己否定です。

そんな自己否定を、
我々IT技術者がやってはいけない。

どの世界でも道具は進化するし、
それにあわせて、プロも道具を選ぶ。

IT技術者も同じですよ。

いや、プロ論は語らなくてもいい。

単純に、スペックが高いPC使えば、
作業効率上がって、
気持ちいいですから。

IT技術者にとって、
PCは必要経費でもあるし、
投資でもありますよ。

冷静に考えれば、たぶん、
すぐに回収できる。

まあ、それぞれ考え方はあると思いますし、

某スポーツ選手のように、
道具に異常にこだわれとは言いませんが、

プロとして、アナタなりの
道具に対するポリシーやこだわりを、
少しはもってもいいかもですよ。

以上、今日はそんなこと思いました。

ではでは。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

我々は甘かったのか、技術者がネットの自由を守る闘い

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

昨日、1月15日の読売新聞に、
我々IT技術者にとって、
(いや、一般の人にとっても)
衝撃的なニュースが掲載されていましたね。

【中国「百度」のアプリ、無断で情報送信】

要するに、
中国(のこの会社)が提供する
アンドロイドアプリを入れると、
アナタのスマホの中にある情報が、
Wi-Fiに繋ぐだけで、
勝手に抜き取られてしまう、と。

—————————
※業界用語では、
それを「バックドア」と言います。

後で出てきますので、
「バックドア」は頭の片隅に入れてくださいね。
—————————

これに対して、中国の会社は
「事実無根の言いがかり」と、
猛反発しています。

・・・・いつものパターンか?(苦笑)

それにしても、困ったものです。

このアプリの真偽はともかく、
この中国の会社は、
昨年秋には、超ド級の問題を
(確信犯的?に)起こしましたね。

ご存知ですか?

IT技術者なら、絶対に知っておいて欲しいですが、
我々は、例えばアンドロイドアプリを開発する時、
開発環境を作りますよね。

その開発環境は、
まあ、デファクトスタンダード的なものはありますが、
色んな会社が、
色んな開発環境を提供しているので、

アナタの現場でも、
「開発環境は、何にする?」って、
ふつーに会話するでしょ。

で、普通、その(開発環境の)選定は、
使い勝手や、デバッグのしやすさ、
生産性の高さを、検討すればよかった。

・・・・今までは。

しかし、今後は、
「そもそも信頼できるのか?」
も検討すべき。

何故なら、
この中国の会社が提供した
アンドロイド開発環境には、

確信犯的?に、
「バックドア」機能が仕込まれていていた。

どういうことか?

つまり、この開発環境を使って、
アナタが普通にアプリを作ったつもりでも、

そのアプリには、
「バックドア」が入ってしまうのである。

想像もできない悪質な、
超ド級の問題。

冗談じゃないでしょ!!

もちろん、その中国の会社は、
「バグであって、意図は無い」と言っていますが、

トレンドマイクロの分析を読むと、開発環境に、
「バックドア」機能のソースが、埋め込まれている。

やっぱり、確信犯じゃねえの(笑)?

いえ、笑いごとじゃないのです。

我々は、
甘く見すぎていたのかもしれません。

安い労働力、高いモチベーション、
そして大きな市場。

目先の利益に飛びついた結果、今、
巨大なしっぺ返しを食らっているのかもしれません。

インターネットは自由。
そして、実力の世界。

誰もが自由に発信し、自由に開発者になれる。

既存の世界を打ち破り、より自由な発想で、
より便利なサービスを提供したものが、成功する。

学歴もコネも国籍も、貧乏も金持ちも関係ない。

ガレージで起業しても、
勉強すれば勝てる。

しかし、卑怯や不正をやってはいけない。

こんな無茶苦茶なことやれば、
いつの日にか、

ネット発信は登録制
開発者は許認可制

そんな規制が出来てしまう可能性だってある。

(インターネットの)
自由がなくなってしまう。

私は、それを恐れる。

自由を担保するのは、
「やってはいけない」ルールを、
我々が自主的に守ること。

しかし、いくら我々が頑張っても、
一方で、
「まさか」と思うような悪質な人(国)がいる。

今後、我々は、ますますモラルを高め、
価値観を共有する人と連携し、
そんなルールを破る人(国)との闘いが
続くのかもしれない。

技術者として、
日本をいい国にするため、

お互いに、
気を引き締めていきましょうね。

ではでは、
またお会いしましょう。

ありがとうございました。

●追伸
このメルマガは、
アナタが一緒に仕事したいオフショアの国はあるのか?
に続きます。