リーダーシップの黄金パターン

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

数日前、
都知事選挙を分析する話・・・リーダーの手法
というメルマガを出しましたね。

このメルマガでは、アナタも選挙を分析して
自分たちのリーダーシップにつなげようという話でしたが、

分析しましたか?

いざ、自分でやるとなると、けっこう難しいでしょ(笑)

でもね、自分なりの分析結果を送ってくれた人もいて、
嬉しいかぎりです。

お疲れさまでした。

では、今から私も分析して、
リーダーシップ論まで話してみますね。

いってみましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【手続き】踏み絵を踏ませて、筋を通す
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の都知事選、
注目するのは、細川さんと小泉さんのコンビ。

何故なら、小泉さんは、
以前の選挙(2005年のいわゆる郵政選挙)、

俗に言う「小泉劇場」で
歴史的な大勝利したお方。

(だから、すりよってくる情けない政党もありますね)

今回も同じパターンで勝てるのか?

その考察からいきますが、
まず、その大勝利した郵政選挙で
チェックすべきことは、

解散直後は、
民主党の支持率が
自民党を上回っていたこと。

さらに言えば、
自民党は郵政民営化反対派を追い出して、
分裂選挙になったので、

選挙直後は、
「自民党が圧倒的に不利」

と言われていたこと。

事実、民主党の岡田党首(当時)は、
解散直後、
「自民党の仲間割れで勝てる」と、
周囲に漏らしたと言われています。

しかし、しかし・・・・

そこから一ヶ月で一気の逆転。

雪崩現象のように自民党が圧勝してしまった。

何故、逆転したのか?

当時のマスコミは
「小泉劇場の多彩な演技に目を奪われた」
と敗因分析しましたが、
これ全く本質を見てないですよね。

「劇場」とか「演技」とか
そもそも意味わかんないし(笑)。

もっと本質的なことは、
小泉さんがリーダーとして

踏み絵を踏ませたこと。

ここです。

これは仕事でも共通していますが、
リーダーをやるんだったら、
まずメンバーに対して、

「俺の命令は絶対だ」
「俺は、こういうやり方で仕事をする」

この宣言をして、メンバーが同意できるかどうか、
「踏み絵を踏ませる」のが重要なこと。

小泉さんは、昔から一貫して
郵政民営化を唱えていたわけだし、
郵政民営化に反対なら

「俺を総理総裁にしないでくれ」

とまで言っていたわけです。

しかし現実は、
踏み絵を踏ませたはずの自民党までもが、
郵政民営化を否定した。

小泉さんとしては、
「選挙の時に、俺を人寄せパンダとして利用しておいて、
いざ俺がやりたいことを主張したら反対?ふざけるな」って、

頭に来たでしょうし、
その怒りは、(手続きを踏んでいるので)

筋が通っていたんですね。
(ここが重要)

ちなみに、私がリーダーとしてプロジェクトを始める時も、
メンバーに対して、この手続きを踏みます。

「最終的な責任は私がとる。」
「仕事を進めていく上での意見は大歓迎だが、最終的には私に従うこと」
「嫌なら、アナタがリーダーになってもいい」と。

まあ、ぶっちゃけ保険と言えなくもないですが、
この宣言が、後々生きてくる。

小泉さんも、まさにそうで、
踏み絵を踏ませたからこそ、

「大義名分」がついたんですね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【抵抗勢力】何回も説得して、最後は勝負に出る
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そして、次のポイント。

リーダーをやってれば、
必ず抵抗勢力は出てきますね。
(私たちの身近なプロジェクトでさえも)

その抵抗勢力に対して、どのような態度をとるべきか?

いくら「大義名分」があって、こちら側の筋が通っていても、
いきなり強硬手段をとったら、人はついてきません。

「暴君」と呼ばれて、リーダー自身が潰れるだけ。

まずは、(例え大義名分があっても)
抵抗勢力に対して、粘り強く説得する。

説得して考え方を変えてもらう努力をする。

これが重要。

何故なら、抵抗勢力の考え方が変われば、
それはそれでOKですし、

変わらなくても、
アナタが真摯に説得する姿は、
人の心を打つんですね。

もちろん、計算してやったら
人の心は打てませんが、

あくまで結果として、人の心に感動を呼ぶまで努力する。
(このへんが、まあ微妙ですが)

その努力を観て、周りのみんなが、
「リーダー、よく耐えてますね」
なんて言ってくれたら、

もうそれ以上の我慢は必要ありません。

我慢し続けると、逆になめられるし、
自分の精神衛生上もよくない。

いざ、勝負の時です。
(ケンカしてもいいのです)

その抵抗勢力を切る。
(強権発動の行動に出る)

抵抗勢力に対して、
会議で吊し上げてもいいし、
別室に呼び出して説教してもいい。

そして、どうでもだめなら、クビにすべきです。

上司に相談して、メンバーから外す。
派遣会社から来ているなら、戻すだけ。

大義名分とメンバーの支持は、
アナタ側にあるのだから勇気をもって。

こうやって、
自分のチームを引き締めていく。

これが、リーダーシップの黄金パターン。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【分析】黄金パターンに沿っているのか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

つまり、復習すると、

・踏み絵を踏ませる(筋を通す)
・粘り強く説得する(感動を作る)
・ダメなら勝負にでる(強権発動)

このステップなんですね。
何が欠けても駄目だし、順番を間違ってもダメ。

で、ふり返ってみると、
郵政選挙の時、小泉さんの取った行動は、
まさにこのパターンだったんですね。

あの選挙では、
民営化に反対した三十七人全員を非公認にして、
あげくに刺客まで送り込んで、

ものすごい強権発動してますが、

でも、その前提として、
筋を通して、国会で粘り強く何回も説得して、
それでもダメだったという背景があった。

だからこそ支持された。

参考までに、よかったら、
解散時の演説をみてください。
(「youtube 小泉郵政解散」で検索)

この演説、視聴率が28%ですよ。

あの異様な気迫と緊張感は、
筋を通して努力した後にしか出せません。

それにひきかえ、
今回の選挙をみてください。

全くこのパターンにあてはまってないですよね。

・踏み絵を踏ませてない(筋が通ってない)
・粘り強く説得してない(感動を作ってない)
・いきなり勝負に出た(苦笑)

気迫も緊張感もない。

もう結果は出ている気がしますね。

私の予想を述べるまでもなく、郵政の時のように、
勝利することはないと思います。

これが私の分析と予想ですが・・・・

「外れたらどうするのか?」って。

ゴーン。

寺に行って修行でもしてきますよ。

まあ、冗談はさておき、
外れても、恥をかいても

大事なことは、自分なりに分析して、
自分なりに仕事に生かすこと。

私は自分なりに活用しています。

もちろん、私とアナタは違うわけですから、
参考できるものは参考にして、

自分なりに分析して、
自分なりに活用頂ければと。

ではでは。
今日はこのへんで。

またお会いしましょう。

ありがとうございました。