ぽっかり空いたマーケット。ジャパネットたかた続編

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

昨日、東京は雪でした。
今日も、超寒いですねえ。

寒いの苦手だし、花粉症も来そうだし、
サーチマンには、ほんと試練の季節。

毎年2月と3月は、海外脱出したいなあ。
いつか、そんな仕事スタイル確立したいなあ。
と思う今日この頃頃ですが。

さて、週末に都知事選の話をしてみましたね。

そしたら、「ジャパネットたかた」の分析はどうなった?
というお問い合わせがチラホラ。

いえいえ、ご安心ください。

今日は、
「ジャパネットたかた」の話。

それにしても、このメルマガへの反響、
本当に本当に、沢山の方からお便り頂きました。

数が多すぎて、全く返信できていないのですが、
皆様からのお便り、全て読んで
私のエネルギーの源になっています。

ありがとうございます。

どうか、
今後ともよろしくお願いいたしますね。

では、続編いってみましょうか。

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【復習】(従来の)ブランド戦略でもないのに、何故儲かる?
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まず復習から。

「ジャパネットたかた」は、
昨年末、過去最高益を達成すると発表しましたが、

何故、そんなに儲かるのか?

例えば、一般的な通説として、

自社でサービスや商品を開発し、
他社に対して明らかに差別化する戦略、

いわゆる「ブランド戦略」ですが、

そいう戦略なら、
安売りする必要もないし、
いわゆる殿様商売もできて、

うまくいけば、
「儲かる」ビジネスにもなる。

例えば、ルイ・ヴィトンとか。

これは納得できるところでしょう。

でもね、「ジャパネットたかた」が扱っている商品は、
メーカーから卸してきた、ふつーのもの。

他の量販店でも売っているし、
ネットでも売っているし、

しかも、その値段は安くない。

なのに、何故、
たかたは儲かるのか?

ということでした。

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【問い】情報弱者ビジネスなのか?
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一つの仮説は、
高齢者などの情報弱者をターゲットにして、
一方的な情報を与え、

悪く言えば、騙して売っている。

「情報弱者ビジネス」
という見方もあるかと思います。

実際、お便りの中にも、

「情報がいきわたり、
情報を調べる人が増えれば、
破たんするビジネスモデルです」

という意見もありましたが・・・・

さて、どうなのでしょうか?

確かに、単純に考えて、
ネットで情報収集できるなら、

「同じ商品だったら、そりゃ
一番安いところから購入するでしょ」と。

言いたくなりますよね。
(私も、そんな気がしてたし)

でもね、実際は違うようです。

「値段は、少し高いかも」と知ったうえで、
(↑ここ強調)

それでも、
確実に購入する層がいる。

何故なら、私のメルマガの読者は、
確実にネットで情報収集できる人達ですけど、

その中にも、
「一定数の購入者層がいる」ということが、
アンケート調査で明らかになった。

しかもですよ、不覚にも、
サーチマン佐藤、私自身も、
冷徹に分析しようと思って

「ジャパネットたかた」のテレビ観てたら、

いつの間にか、我を忘れて、
受話器とって、

「トルネオ掃除機、お願いします」と、
注文してしまったしね(苦笑)

そう。

情報弱者ビジネスとは違う、
別の何かがある・・・・・

それは何か?

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【新マーケット】ネットが進展し、情報が溢れた世界で
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私は、こう考えました。

昔、情報にアクセスできなかった頃、
我々は、
「情報さえあれば、適正に判断できる」
と思っていました。

今回の例で言えば、
情報さえあれば、比較検討して、
適正な掃除機を選ぶことができる、と思っていた。

でもね、確かに
情報が少ないうちは適正な判断もできますが、

あまりに情報が多いと、
逆の現象がおきるのではないでしょうか。

つまり、
「情報さえあれば、適正に判断できる」
状況から、

「情報がありすぎると、逆に判断できなくなる」
という状況も生まれている。

まあ、よく考えれば
当たり前かもですが。

この状況は、
ある意味の二極化ですが、

情報の渦の中に身を投じて、
ひたすら情報を探しまくって、
適正に判断しようとする人がいる一方で、

ネットが進展しても、
いやネットで情報が溢れれば溢れるほど、

誰かに判断を委ねる人も増える。
(人間、楽したがるものです)

そう、そこに大きなマーケットがある。

それこそが、
「ジャパネットたかた」が開拓しているマーケットなのでは?

従って、当然の帰結として、

「わかり易い言葉で、納得できる説明」

これこそがビジネスの肝になるし、
その肝さえ押さえていれば、
商品の値段が安いとか高いとか、
あまり関係ないんですね。

だから、前述の
「情報がいきわたると廃れるビジネスでしょ」
という問いに対しては、

むしろ、
情報がいきわたるほど発展するビジネスなのでは?

私はそんな気がしています。

そして、少し話は変わりますが、
以前、「池上彰さんが見せたイノベーション」
というメルマガで話したとおり、

テレビの世界でも、情報が氾濫するほど、
「わかり易い言葉で、納得できる説明」
するマーケットが生まれている。

そのあたりを鑑みると、
我々の世界でも、同じではないでしょうか。

データベースといえば、○○だろ。
グループウェアといば、○○だろ。
ERPといえば、○○だろ。
クラウドといえば、○○だろ。

選択肢が少なかった時代から、
色々なシステムが出てきて、
代替案もあって、

情報が氾濫してくると、
アナタの会社でも

「わかり易い言葉で、納得できる説明」

する人材が、
しっかりコード書ける人材以上に、
重宝がられていませんか?

(このへん、意見くださいね)

ますます情報が増える中で、
こんなマーケットを意識して仕事すると、

きっと役立つ気がします。

ではでは、今日はこんなところで。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

●追伸

ジャパネットたかたが、
他社に比べてダントツで
「わかり易い言葉で、納得できる説明」
しているのはわかるけど、

その説明を聞いたあと、
価格.comなどに行き、
安売りする店で買うのでは?

という疑問があるかもしれません。

私自身体験してわかったのですが、
実は、この対策として、
「ジャパネットたかた」では、
非常に巧妙な仕掛けがありました。

我々のビジネスにも通じる話ですが、
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