社会系」カテゴリーアーカイブ

もっと安くしろと言われた時、どっちに進めばいいのか

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

我々の業界、日々
コストダウン言われますよね。

「もっと安くしろ」と。

でもね、
そんな無茶言われても、
スーパーの薄利多売じゃあるまいし・・・・・
とぼやきたくなる、今日この頃ですが(笑)。

さて、そんな時どうするのか?

基本的には
技術を磨き、知識を増やし、
他社と差別化して、
コストダウンを言わせない。

いや、むしろ、他社に比べて
高い値段(見積り)を出す。

それが、王道。

でもね、でもでも、
システム作りはそれで差別化できますが、
例えば、家電のように

「他社で買っても全く同じ」場合は、
どうなるのでしょうか?

そりゃ、安くするしかない??

ですよね。
同じなんですから。

だからこそ、家電量販店は、
「他社より一円でも安く」
とか、必死なわけでしょ。

しかーっし、です。

全く同じ家電を売っているのに、
家電量販店より圧倒的に高く、

しかし、それでも喜ばれている
不思議な会社があります。

それが、
「でんかのヤマグチ」。

以前、
マスコミに取り上げられましたが、
この会社は、勉強になりますよ。

私も、経営者の本買ったり、
日経ビジネス、あらためて読んでみました。

例えば、液晶テレビ・・・
量販店では、17万8千円。
ヤマグチでは、32万8千円。

例えば、冷蔵庫・・・
量販店では、13万8千円。
ヤマグチでは、26万8千円。

なんと、同じ商品なのに、
2倍近い値段で売っているらしい(苦笑)。

私も、「本当?」と思ったので、
サイトをチェックしてみたのですが、
サイトには価格が出てなかった。

そりゃ、そうか。

東京の町田市にあるそうなので、
今度、見学に行ってみようかなと思いますが、

さて、そんな
「でんかのヤマグチ」さんの
経営者の著書を読むと、

まず、お客さんを
町田市と旧相模原市だけに絞っています。

ターゲッティングですね。

その絞ったお客さんに対して、
こう宣言しています。

「ヤマグチはトンデ行きます」と。

——————————–
※ちなみに、↓のサイトで宣言しています。
http://d-yamaguchi.co.jp/philosophy/

それにしても、この店舗、
手作り感満載ですなー。
(サーチマンサイトみたい、笑)
——————————–

で、
何にトンデ行くのか?

「電球が切れただけで、トンデ行く」
「使い方を説明するために、トンデ行く」

えっ!?

おまけに、庭の草刈りやったり、
営業の途中で見つけたら病院に送ったりと、
とにかく、家電に関係ない便利屋もやっている。

・・・・もう、泣けるでしょ。

そして、毎月のイベント。

例えば、9月はサンマ祭り。
新鮮なサンマを仕入れて、
イベント会場でサンマを焼いて、
食べ放題でふるまう。

11月には、男爵イモ祭り。
北海道の男爵イモがプレゼント。

お客さんとの長期的な関係を作るんですね。

そりゃ、響く人には響くんですよ。

私も、この近辺に住んでいたら、
テレビとか冷蔵庫、値段が倍でも、
買っちゃうかもしれない。

社長は言います。

「充分な利幅をとり、
お客さんが感動するほどのサービスを提供する」
「買って終わりじゃない、買ってからが始まりだ」と。

こんな手もあるのです。

で、
ここで対比してほしいのですが、

例えば、
アナタの会社。

ドキッとした?!(笑)

コストダウンして、
ぎりぎりのお金でシステム作って、
トラブル起きても、見ないふり。

ましてや、お客さんの悩みはスルー(苦笑)。

だって、お金ないしね。

でもね、
よーく考えてください。

それって本当のサービスでしょうか?
Win-Winの関係になれるのでしょうか?

もしかして、
しっかりと値上げして、お金もらって、
サービス付加したほうが、
お客さんは喜ぶこともある。

少なくとも、
長期的には。

あまりに刹那的になりすぎているから、
ブラックな会社が量産されるのでは?

それは業界として悲しいことです。

たぶんですが、
ヤマグチの社員は、自分の会社のことを
ブラックと思ってない。

何故なら、
ヤマグチの社員は、ほとんど辞めない。

ブラックなら、辞めますよね。
(入れ替わりが激しい)

ブラックが多い我々の業界(苦笑)
学ぶことがあるのではないでしょうか?

では、そろそろ
まとめますね。

お客さんに、「高い!」と言われた時、
アナタ(の会社)はどうするのか?

ひたすらコストダウンするのか、
もしくは、何かサービスつけて、
むしろ値上げするのか?

色んな道があります。

・・・・と書いていて、
気がつきました。

不肖、私、サーチマン佐藤、
「ヤマグチ」さんと同じでは?!(笑)

例えば、私は、
色んな有料講習もネット上で提供していますが、

多くの講習は一度受講するだけで、
毎年、バージョンアップしたテキストが無料で届くし、
受講者からの質問には即答するし、

おまけに、人生相談や
就職の相談も受ける。

買って終わりじゃないのです。

さらに、SE同士のコンパ企画とか。
このメルマガだって、無料でプレゼント(笑)!

同じ路線だったかもと気づきました。

あっ、いや、
違うのは、利幅が少ないことか(苦笑)

ヤマグチさんのように、値上げすべきかも。
なーんて。

まあ、冗談はともかく、
我々の業界、会社、
どんどん値下げして、
どんどんブラックになる循環は脱却したいもの。

参考にしてみてくださいね。

ではでは。
またお会いしましょう。

ありがとうございました。

朗報です。2015のSE年収調査、全国平均を大きく上回る。

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

先日、このメルマガで
2015年の年収調査しましたね。

「アナタの年収いくら?」と。

もちろん、こんな不躾な質問、
日常ではタブーですが・・・・
(聞きたいけど、笑)

メルマガでは、いいだろうと。

そしたらね、予想に反して、
続々とメルマガ解除になりましたよ(涙)。

おいおい、
待ってくれ!(汗)と。

これは単なるアンケートで、
そのデータをもとに議論したいだけで、

アナタ個人の
懐具合を探るつもりは毛頭ないんですよ。

そこ、勘違いして欲しくなかったですが、

・・・もう遅いか(苦笑)

でもね、でもでも、
解除が多かった半面、

アンケートに回答してくれた人は、
近年では最多になりました。

本当に本当に、ご協力、
ありがとうございました。

そう。
本音では知りたいんですよ(笑)。
わかってますって。

では、さっそく
アンケート結果みていきますが、

ただし、もちろん、
以下の論評は、
アナタ個人へのものじゃないですからね。

ブチ切れて、今度は解除しないように。
そこ、よろしく。

では、いってみましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【質問】2015年、アナタの年収は?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

0万円~300万円が
6.6%(40.9%)

300万円~600万円が
60.8%(40.8%)

600万円~1000万円が
25.2%(14.2%)

1000万円以上が
7.4%(4.1%)

()内は、全国平均
投票数:789クリック。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

すごいでしょ!

数字を比較してみてください。

2015年、我々の年収は、
全国平均を圧倒的に上回りましたよ。

まず、0万円~300万円は、
全国で40.9%もいるのに、
私の読者は、6.6%。

しかも、全国の調査は、
給与所得者を対象としているのに対し、

私の調査は、
「昨年は専業主婦だったので0円でした」
みたいな方のクリックを含みますからね。

なかなかでしょ。

中間層も手厚いし、
1000万円以上も、
7.4%もいる。

圧倒ですよ。

さすが、このメルマガで鍛えられている!
(↑冗談ですが、笑)

でね、そんな結果みて思ったのは、
やっぱり、

「努力は、報われる」ってこと。

昨年末、NHKの
若者(18歳~19歳)の意識調査では、
日本のイメージを、

「所得格差が大きすぎる」
「努力しても報われない」

と報道していましたが、
これ、どうなんでしょうね?

だって、少なくとも、
このメルマガの読者は、
プログラムやシステム、
IT業界で努力しているわけでしょ。
(だからこその読者なわけで)

そんな努力する人たちを母数にすれば、
平均年収は、がっと上がっている。

国会で野党が

「努力しても報われない」
「格差を無くせ」

と散々に安倍政権に詰め寄るし、
メディアも過剰に報道するから、
若者が、こんなイメージもつのかもですが、
そんなことはないですよ。実態は。

少なくとも、IT業界はね。

「努力すれば、報われる」

具体的に言えば、
勉強してプログラム書ければ、
300万円突破するし、

さらに、コミュニケーション能力あれば、
400万~600万くらいはいく。

努力に比例して、
それなりのステージにいくんですよ。

「努力は、報われる」と。

でも、本当に大変なのは、
そこから先。

給料だけで言ったら、
単純な努力に比例しない世界になる。

そのステージに入った時、
アナタは、何がやりたいのか?

お金をとるのか、時間をとるのか、
プライドをとるのか・・・・
人生の戦略を考える必要がある。

そこが、正念場。

例えば、こんなお便り頂きました。
——————————————-
管理職になって、年収が900万を超えましたが
会社経営に携わる事になったので、
仕事は2倍になりました・・・。

——————————————-

アナタが、
これを、どう捉えるか?ですよ。

組織を動かすのは楽しいし、
それが性分にあっているなら、
やればいい。

でも、何か違うなら、
戦略を練り直す必要がある。

例えば、こんなお便りも頂きました。
——————————————-
サーチマン佐藤 様

いつも楽しく拝見しております。

私は、もともとあまり給与に関する野望はあまりなくて
平均程度もしくは少しそれを下回るくらいでも良いと思っていました。

仕事の量や内容が給与に見合ってなくて、不満はありましたが
それ以上に、仕事で得られること(経験や人付き合い)が良かったので
全体としては不満はなく、恵まれた環境だと思っていました。

そんな中で、あるプロジェクトで
自分の会社、協力会社、ゼネコン、ベンダーなどさまざまな組織の人が
一同に介して業務をしているとき
同じ業務をしていて、むしろ自分の方が責任があって
パフォーマンスも高いはずなのに、
給与は他の組織の人の方が高いということが往々にしてありました。

その点については、不公平感というか
自分の市場価値に見合うくらいはもらってもいいんだって
自信とプライドを持てるようになり、転職しました。

技術力つけるのみでは、
必ずしも年収に比例しない世の中なのかなと思っています。

——————————————-

この方は、自信とプライドを優先したんですね。
転職して、たぶん報酬もあがったのかな。

(人生の)
戦略を見直した。

アナタは、どうしますか?

一昨日、
「SEの将来、教える道もある」という勉強会しましたが、

多くの受講者は、皆、
それなりのステージにいて、

このまま同じ方向性の努力でいいのか?
と悩んで来てくれた。

そんな受講者が、受講後、
こんなお便りくれました。

——————————————-
いつも満員電車に揺られて、
上司の言いなりになりながら働いていますが、

今の自分の生活は
世界が狭いんだなーっと思わず感じてしまいました。

もっと、自由に楽しく過ごせる世界があるんだと感じ、
とても刺激になりました。

——————————————-

まあ、講師業は、
自分で時間管理できるし、
楽しめる人には楽しめる。

でもね、もちろん、
そのステージまでいくのは努力、
そして戦略がいる。

同じですよ。

で、そろそろまとめますが、
我々は、まずは単純な努力が必要。

その努力で武器(スキル)をもつ。

これが、第一段階。

武器をもったら、次は(人生の)戦略。

戦略を考えないと、
武器はあっても、宝の持ち腐れ。

この二段階。

その二段階をクリアした人が、
人生のご褒美を味わえる。

そんな気がしています。

ではでは、今日はそんなところで。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

●参考
若手SE男子の草食化は本当か?「金がほとんど」炎上。

SE女子が結婚相手に望む年収の調査結果と、その理由

一緒に仕事したい国は?のアンケート結果

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

先日のメルマガ
アナタが一緒に仕事したいオフショアの国はあるのか?」では、
アンケートをお願いしましたね。

まずは、
そのアンケート結果の発表です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○「質問」
一緒に開発するなら、どの国がいい?

○「回答結果」
韓国 8票
中国 25票
インド 21票
ベトナム 40票
フィリピン 10票
インドネシア 4票
他のアジア 8票
ニアショア 199票
その他 27票

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やっぱり、ニアショア(日本の地方)が断然多いです。

その理由は、
相対的に日本の人件費が下がっているし、
同じ価値観を持つから。

まあ、日本人に越したことはないのでしょう。

また、オフショアに目を向けると、
以前は、圧倒的に中国でしたが、
最近は、
人件費も上がるし、
その国民性?にも疑問を抱かれ、
中国離れが進んでいるようです。

読者からのお便り、紹介しましょう。

————————————————
10数年前、
私も監督者として中国に半年ほど暮らしていました。

そこで感じたのは、一言で言えば「価値観の違い」、
仕事に対するスタンスの違いです。

多くの場合、
日本人が仕事に対してその仕事を成功させる
ための努力をするのに対して、
中国人は「すべて自分のため」につきます。

きれいなプログラムを速くに組むのは、
次の仕事で給料を上げてもらう為、
同業他社に自分を高く売り込む為。

実際、プロジェクトの途中で
一番優秀だったプログラマーが突然朝に

「今日で辞めます。」と言って
引継ぎもほとんどなく

1時間程で荷物をまとめて
タクシーに乗って帰っていきました。

残された方は呆然です。

同僚の中国人に聞くと、
給料のいい会社に転職したらしいです。

それ以来、信用出来ないので、

ほんとに重要な事は、
まかせられなくなりました。

でも、日本にいる偉い人にはわからんのですよ!!!

まあ、もう昔の話です。
ではでは

————————————————

後に残される人のことを、
これほど無視して、勝手に辞めていく。

こういう態度の人、
私も少し思い当たりますね。

同じく、信用できないというか、
人として、おつきあいしたくないですが。
(中国人に限らずね)

次、みていきましょう。

————————————————
中国へのオフショアは、
うまくいった例がまったくありません。

いったん稼働しても、
プログラムやドキュメントの品質が悪すぎて、
仕様確認や機能拡張の際に時間(工数)がかかり、
かえって運用コスト増につながってます。

やたら中国オフショアを進めてくる上司とかいますが、
現実を何も知らない人が多いです。

————————————————

とのこと。

今回のお便りでは、
中国への批判的な意見が非常に多かったです。

(ってか、褒めている意見がゼロでした)

以前は、オフショアと言えば
中国だったのにね。

最近は、シュルルル・・・・と下降線。

それに代わって台頭してきたのが、
ベトナムですね。

何故か?

その理由は、
読者からお便り頂いているので、
ご紹介しておきましょう。

————————————————
開発と検証の一部を
ベトナムの会社にお願いしています。

開発はレベルが低く問題になっているようですが
検証は日本人が気付かないような
細かい不具合も見つけてくれるので
かなり戦力になっています。

————————————————
会社では、主に
中国とベトナムのオフショアと一緒に仕事しているが、
中国は高くなった。

ベトナムはまだ安いし、
考え方や行動が個人主義すぎなくてよい。

————————————————
3年前にクライアントがベトナムに進出した時、
会社の上司が現地まで行った時の事を話してくれました。

ベトナムは若い世代の人口が多く、活気があり
仕事も真面目だと言っていました。

————————————————
知人で、オフショア開発を個人でやってる方が
ベトナム人を使っています。

彼いわく、
ベトナム人は勤勉でかしこいんだそうです。

————————————————

私は、ベトナム人と仕事したことないし、
行ったこともないのですが、
勤勉な国民性のようですね。

こんな感じで、「概ね良かった」
みたいなお便りが多かったです。

そう、やっぱり、
正直で勤勉な人が一番。

かつて、明治の頃、日本を訪れた
エドワード・S・モースは、

「正直な国にいることは、実に気持がよい」と
日本を絶賛しました。

そう。今でも、
そんな国民性を守っていきたいし、
お互いに気持ちよく仕事がしたいでしょ。

いみじくも、こんなお便り頂きました。

————————————————
2008年ごろは、
業界的にオフショアが盛り上がっていたころで、

当時の社内でも
「オフショア開発会社をうまく使えないSIerは、仕事が無くなる」
みたいに言われていたのを思い出します。

でも、末端だった私には、
オフショア開発会社にお願いすることに当時から非常に違和感を感じてました。

なにせ、オフショア開発会社から上がってきたコードを
ほぼ一から作り直す作業ばっかりしてたものですから(苦笑)

「せっかく安く作ってもらったのに、
それを中国の方より高単価の私が作り直してたらコストメリットないじゃん!」って(笑)

結局、
最後はオフショア開発会社に渡す予定だった仕様書を
元に私が開発してました。

パートナーの中国の方も、
言葉もニュアンスも通じないので仕事上はしんどかったです。
(個人的には仲良くなりましたが)

そんな調子だったので、
何となく「オフショア開発は近いうちに廃れるんだろうなー」
と思っていたらいつの間にかその通りに…。

そして私は今、
オフショア開発会社に全く頼らない開発会社で、
日本人同士で仕事をしています。

正直、とても楽ですし、何より楽しいです。

————————————————

・・・何より楽しい。

私は、大事なことだと思いますけどね。

以上、前回メルマガの
アンケート結果のご報告でした。

ではでは、またお会いしましょう。

ありがとうございました。

アナタが一緒に仕事したいオフショアの国はあるのか?

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

先日のメルマガ、
我々は甘かったのか、技術者がネットの自由を守る闘い」・・

ちょっと前になりますが、
覚えていますでしょうか?

このメルマガ、
いつもより多くのお便り頂きました。
(ありがとうございました)

多かったということは、
皆さん、思う所も多かったのでしょうか。

そのお便り、
いくつか紹介してみますね。

——————————————-
お隣さんに色々悩まされますね。

「南沙諸島」「AIIB」「環境汚染」
「工場爆発」「著作権侵害」などなど。

「百度」もそうですが、
「Huawei」や「Lenovo」も話題になりましたね。

なので、我が社では、
お隣さんの通信関係の機器は導入していません。
(したくない)

いくら値段が安くても、
信用(信頼)できないものは使おうとは思いません。

——————————————-
非常に参考になりました。
某国は、やはり何があってもおかしくない国なんですね。

——————————————-
レノボPCにも、ハードウェアレベルで
バックドアが仕掛けられているというニュースもありました。

前に保守系の関西ローカルTVの討論番組で,
「中国は嘘つきで日本は正しい」という中国批判の論調で議論が進んでいて,

それまでずーっと黙っていたソフトブレーン創業者で
親中の宋文洲さんが意見を求められ,

反論するかと思いきや
「こんな議論は幼稚だ」と、
一言だけ言ってのけたのが印象的でした。

つまり,どちらかが正しいかどうかではなく,
最終的に果実を得たものが勝者だという,
正に大陸の文化というか,
中国の国民性を冷静に理解して対応するのが
重要だと痛感した次第です。

そこを気付いていない日本人があまりに多く,
「普通そんなことはしないだろう」という
日本人の良識というか

島国の物差しでしか彼の国を見ていないのが
大問題だと思います。

——————————————-

彼の国への批判が多かったですが、
やっぱり、基本的な価値観が違うのでしょうか。

中国人の方、もしくは
中国と関わっている人がいたら、
教えて欲しいのですが・・・

私は、
「公正さ」、「誠実」、「正直」は、
時代や地域を超えて、
誰もが認める人類共通の価値観で、

たまたま、各人の成長段階によっては、
表に出てない場合もあるけど、

でも、必ず誰もが内包している価値観、
そう信じたいのですが、
違うんですかね??

甘い??

例えば、アメリカには、
「ワシントンの桜の木の逸話」があるように、
正直を美徳とする教訓があり、

西欧にも、
「一生幸せでいたいなら、正直でいろ」
という諺もある。

まあ、一方で、
「正直者が馬鹿をみる」とも言われますが、
それは、あくまで一時的なことで、

人生の長いスパンで考えると、

「Honesty is the best policy.」
(正直は最善の策)

だと。

どうなんでしょうか?
よかったら教えてください。

ところで、その価値観の話ですが、
以前、我々の業界では、

「オフショア開発」が、

もてはやされましたね。

中国、韓国、インド、
ベトナム、フィリピン、インドネシア、ミャンマー。

安い人件費で、
大きなメリットがあると言われてましたが、
最近、あまり聞かなくなりました。

原因は、
人件費の高騰もありますが、
何より、価値観が違いすぎて問題が多いから。

そのマネージメントにコストがかかる。
(もちろん、うまくやっている所もありますよ)

私の個人的経験で言うと、
中国、韓国、インドと仕事しましたが、
やっぱり価値観の問題には悩まされた。

個人差もありますけどね。

そこで最近は、
「ニアショア開発」を実践している会社も多い。

「ニアショア開発」とは、
国内の遠隔地に開発を委託すること。

東京や大阪は、
案件が多いですが、地方は少ない。

でも、優秀な人材もいるし、
人件費も都会に比べたら安いし、
ネットを使えば仕事ができるし、

何より、同じ価値観をもつ安心感。

つい最近も、
そんなスタイルの会社の人から、
直接話を聞きました。

そこで、今日は最後にアンケート。

この業界にいるなら、
「オフショア開発」「ニアショア開発」
関わることもあると思いますが、

アナタは、
どの国がいいですか?
(どの国が一番メリットあると思いますか)

もちろん、時と場合によるし、
現段階の想像や希望でも結構です。

是非、
一つクリックしてくださいね。
(このアンケートは終了しました)

韓国

中国

インド

ベトナム

フィリピン

インドネシア

他のアジア

ニアショア(日本の遠隔地)

その他

●上記のアンケート結果は、こちらになります。

●アンケートはメルマガで行っています。
メルマガ読んで、アナタも一緒に考えましょう。
———————————————–
メルマガ購読は、こちらから
(登録後、解除する場合は、メルマガ内の解除クリックから簡単に解除できます)


 


※登録後、確認メールが届きます。
※このブログ以外の面白い話も満載です。
———————————————–

このブログの簡単な感想・ご意見はこちらから
[contact-form-7 404 "Not Found"]

———————————————–

我々は甘かったのか、技術者がネットの自由を守る闘い

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

昨日、1月15日の読売新聞に、
我々IT技術者にとって、
(いや、一般の人にとっても)
衝撃的なニュースが掲載されていましたね。

【中国「百度」のアプリ、無断で情報送信】

要するに、
中国(のこの会社)が提供する
アンドロイドアプリを入れると、
アナタのスマホの中にある情報が、
Wi-Fiに繋ぐだけで、
勝手に抜き取られてしまう、と。

—————————
※業界用語では、
それを「バックドア」と言います。

後で出てきますので、
「バックドア」は頭の片隅に入れてくださいね。
—————————

これに対して、中国の会社は
「事実無根の言いがかり」と、
猛反発しています。

・・・・いつものパターンか?(苦笑)

それにしても、困ったものです。

このアプリの真偽はともかく、
この中国の会社は、
昨年秋には、超ド級の問題を
(確信犯的?に)起こしましたね。

ご存知ですか?

IT技術者なら、絶対に知っておいて欲しいですが、
我々は、例えばアンドロイドアプリを開発する時、
開発環境を作りますよね。

その開発環境は、
まあ、デファクトスタンダード的なものはありますが、
色んな会社が、
色んな開発環境を提供しているので、

アナタの現場でも、
「開発環境は、何にする?」って、
ふつーに会話するでしょ。

で、普通、その(開発環境の)選定は、
使い勝手や、デバッグのしやすさ、
生産性の高さを、検討すればよかった。

・・・・今までは。

しかし、今後は、
「そもそも信頼できるのか?」
も検討すべき。

何故なら、
この中国の会社が提供した
アンドロイド開発環境には、

確信犯的?に、
「バックドア」機能が仕込まれていていた。

どういうことか?

つまり、この開発環境を使って、
アナタが普通にアプリを作ったつもりでも、

そのアプリには、
「バックドア」が入ってしまうのである。

想像もできない悪質な、
超ド級の問題。

冗談じゃないでしょ!!

もちろん、その中国の会社は、
「バグであって、意図は無い」と言っていますが、

トレンドマイクロの分析を読むと、開発環境に、
「バックドア」機能のソースが、埋め込まれている。

やっぱり、確信犯じゃねえの(笑)?

いえ、笑いごとじゃないのです。

我々は、
甘く見すぎていたのかもしれません。

安い労働力、高いモチベーション、
そして大きな市場。

目先の利益に飛びついた結果、今、
巨大なしっぺ返しを食らっているのかもしれません。

インターネットは自由。
そして、実力の世界。

誰もが自由に発信し、自由に開発者になれる。

既存の世界を打ち破り、より自由な発想で、
より便利なサービスを提供したものが、成功する。

学歴もコネも国籍も、貧乏も金持ちも関係ない。

ガレージで起業しても、
勉強すれば勝てる。

しかし、卑怯や不正をやってはいけない。

こんな無茶苦茶なことやれば、
いつの日にか、

ネット発信は登録制
開発者は許認可制

そんな規制が出来てしまう可能性だってある。

(インターネットの)
自由がなくなってしまう。

私は、それを恐れる。

自由を担保するのは、
「やってはいけない」ルールを、
我々が自主的に守ること。

しかし、いくら我々が頑張っても、
一方で、
「まさか」と思うような悪質な人(国)がいる。

今後、我々は、ますますモラルを高め、
価値観を共有する人と連携し、
そんなルールを破る人(国)との闘いが
続くのかもしれない。

技術者として、
日本をいい国にするため、

お互いに、
気を引き締めていきましょうね。

ではでは、
またお会いしましょう。

ありがとうございました。

●追伸
このメルマガは、
アナタが一緒に仕事したいオフショアの国はあるのか?
に続きます。