福山雅治を勝手に分析して、今後の我々につなげる話

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

今日はいつものシステムの話と全然関係ないことから。

実は、先日とある方から「福山雅治」のコンサートチケットを頂き、
そのコンサートに行ってみたんですね。

「福山雅治」って、
たぶん、あの年代では日本で一番モテる男だと思うのですが、
正直、今まで全然関心なかったんです(だって自分、男ですしね)。

でも、せっかくだし、彼の歌を何曲か聴いて予習して、
そのライブに行ってみたのですが・・・・

いやー、なかなかよかったですよ。
楽しめたし感動もしました。
うん。

でね、そんな余韻の中で、
(こういうのが私のお節介なところなのですが)
「彼って何故あんなに人気ががあるのだろうか?」
と勝手に分析したので、今日はそんなお話をしてみます。

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【プロ】その意識のレベル
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えっと、最初に断っておきますが、
これから話すことは、あくまで私の独断と偏見ですからね。

ほんと、エラソーなこと言ってしまいますが、
どうかどうか「福山ファン」の皆さま、

大きな心とご愛嬌で許してくださいませ・・・・・
ということで本題へ。

まず「福山雅治」って、
たぶん歌オンリーで聴かせる歌手でないと思うんです。

確かに作詞も作曲もやって才能があると思うけど、
例えば「桑田佳祐」や「中島みゆき」のレベルに比べたら、
その7掛けとか、そんな感じじゃないかと思う
(ほんと失礼でごめんなさい)。

でもね、そんな事をものともせずに、
「福山雅治」というキャラクターとルックス、
ファンを飽きさせないバラエティに富む歌、
ステージの派手な演出と愛嬌あるトーク、

その全てをミックスすることで素晴らしい世界を作り上げる。

そんなタイプの歌手だと思う。

まあ、そんなタイプの歌手だと、そりゃ一方で批判もありますよ。
「歌詞が平凡すぎる」とか「歌だけじゃ勝負できない」
「やっぱりルックス」とかね。

でもね、そんなの関係ないです。

あれだけのライブをするために、あんなに沢山の音楽を作るために、
どれだけの時間を使い、どれだけの練習をし、
どれだけの苦悩と苦労を乗り越えてきたのか、
しかも俳優までやってるでしょ。

考えただけで恐ろしいです。
そう思いませんか?

外野はいつも気楽に重箱の隅つついて、
揚げ足とって批判するだけだから。

楽なもんですよ。

世の中には「評論家」という(気楽でその場限りの最低な)人がいて、
その人たちは、
背後にある人間模様や生き様、ストーリーと努力、
全てを一切合財無視して、その結果のみを見て云々する。

しかもですよ。

その見方が、評論家の価値観なことが多いわけで、
それはそれは偏狭な物差しで語られることが多い。

例えば、「彼の音楽にはバックボーンが見えない」とかね。
そういう批判。

そもそも、お前のバックボーンと違うだろって話なんですが、
そういう批判って、例えば仕事でも生き様でも何でもいいんだけど、
彼と同じレベルの世界観を作った後じゃないと、
批判自体が滑稽だし、やっかみに聞こえる。

だって、
「お前、同じことできるの?」ってことでしょ。

そういう批判ばかりする人を、
俗に「うわべたけの人」と言うのでしょうが、
そんな人が最近多いなあと思う今日この頃・・・・

うんっ?

なんだか勢いに任せて書きすぎた(汗)。

違う、違う。
閑話休題。

実は、
今回言いたいことは、そんなことじゃありません(笑)!

これだけ書いてきて、「何?」って話なんですが、
すみません、ここまでは「前振り」で、
本題はここから(苦笑)。

でね、私は
そのコンサートを見ていて素朴に思ったんですよ。

もう観客の熱狂が尋常じゃない・・・・
日本中のコンサート会場全てを追っかけてる子もいるって言うし。

しかも安くないチケット買って、
時間も使って交通費も宿泊費もかけて集まっている。

「凄いなあ~」「いくらお金払ってもいいんだろうなあ」
「こんなファン、一体何人いるんだろうか」
と素朴に思ったのですが、そしたら次の瞬間に気がついたんですよ。

「これがプロだ」って。

わかりますか?

そう、これがプロなんですよ。
そう思わせなければ、そもそもプロじゃないし、
そう思わせることができないなら、
ただのライブやっている素人の中年男子になってしまう。

・・ですよね。

我々の仕事でもそうですけど、
お客さんに「よかったなあ」と思って貰って、
何度でもリピーターになってもらうこと。

これがプロなんですね。

いや、まだ我々の仕事はいいですよ。
ある程度の期間をとって、そこで何度でもチャレンジできるから。
何回だってプログラム書き直せるし、テストもしてくれるし、
資料や報告書だって赤ペンチェックできるでしょ。

ある程度余裕をもって、
その仕事ぶりをお客さんに評価してもらうことが可能です。

でもね、彼のようなアーティストのコンサートの場合、
当たり前なんですが、その場所での一発勝負ですよ。

失敗が許されない。

だから、そのコンサートのたった数時間のために、
何ヶ月も準備して、練習して、体型と健康も維持して、
その一瞬に自分のピークを持ってくる。

同じことやって神経もちますか?

以前、玉置浩二がコンサート中に調子が悪くなって、
観客からヤジられたら逆切れしちゃって、あげくに
観客とケンカになってコンサートがムチャクチャ。

結局、主催者がチケット代を払い戻す、という事件がありました。

準備してきたものが全てパーですよ。

そのぐらいのギリギリの世界で一発勝負している。

一見、華やかで女の子にもてて、たくさん稼いで
気持ちいい世界なのかもしれません
(いや私は、苦労のほうが多い気がしますけどね)。

でもね、そんな裏では、きっと彼は彼なりに
そこに人生のすべてをかけている決意があるし、
その結果、彼が独身で浮いた噂を作らないのも、
その決意のためじゃないかとも思う(これって、苦しいよきっと)。

ちなみに、株式会社アミューズ(福山雅治の所属事務所)の株主総会では、
「福山君は寝てるのか?」と株主に心配されるほど、彼は働いているんです。

やっぱりプロでしょ。

それに比べて私たちはどうでしょうか?

「ここが勝負」と思って、
人生の全てをかけて努力しているでしょうか。
お客さんに心から「よかった」と言って貰えたでしょうか。

特に会社勤めしていると、なんとなく時間さえ過ぎれば
「適当やって給料もらえてラッキー」
みたいな世界観を持ってしまいます。

しかし、それは果たして「プロ」の態度でしょうか?

「レポート書きました」(でも読みにくい)
「設計書できました」(でもプログラムにつながらない)
「プログラム作りました」(でもバグだらけ)

・・・・・。

こんな気持ちで仕事やってしまう人が多すぎる気がします。
(もちろん、自戒もこめてね)

あっ、一応勘違いして欲しくないのですが、
私が言いたいのは、
「プロなら、100%のお客さん(もしくは上司)に満足してもらえ」
ということではないですよ。

アナタがどんなに努力しても、
100%のお客さん(上司)に満足してもらえることは無理です。

あの「福山雅治」だって、批判する人はいっぱいいるんですよ。
何かやれば、批判はつきものです。

そうじゃなくて、私が言いたいのは、まず
「アナタの能力を100%注いでいるのか」ということ。

例えば、私事で恐縮ですが、
私が提供する有料のレポートや講習、いやこのメールだって、

・わかりにくい表現はないか?
・アナタが理解しやすい構成になっているか?

何回も何回もチェックするし、
自分の能力100%で推敲しているつもりです。

それでも批判はくるし、
揚げ足とられて凹むこともありますよ(苦笑)。

でもね、自分は自分でしかないんだから、その能力を振り絞って、
自分なりの世界を作ってお客さんに提供するしかない。
失敗や批判を恐れるより、評論家になることを恐れたほうがいい。

そこがプロへの第一歩。

道は遠いけど、確実に一歩一歩ね。
彼のコンサートに行って、そんなこと思ったし、
決意表明もしたくなった・・・・・・

恥ずかしながら、今日はそんな感じですかね。

ではでは、
今日はこのへんで終わりにしてみます。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

●追伸
福山ファンの人に聞くと、
決まって「彼の曲が成長している」と言うんですね。

端的に言えば、
昔は若いだけのガムシャラなロック調の曲が多かったけど、
今は、人生や家族、幸せを歌った曲に感動するって。

例えば、「蛍」とか「家族になろうよ」とか。
まあ、個人的には、
故郷をでる決意した「エイティーン」とか、
おばあちゃんを歌った「蜜柑色の夏休み」とか
好きですけどね。

でね、何が言いたいかと言うと、
たぶん福山君も「昔の自分」が作った歌をみて、
ちょっと気恥ずかしい部分もあるし、
「まだまだ」と思う部分もあると思うんです。

私たちだって、
自分の「昔の仕事」見て気恥ずかしいことや、
「今ならもっとできた」と思うことあるでしょ。

それと同じようにね。

でもね、後から見て気恥ずかしくても
その時に100%全力を尽くしたものって、
周りの人も寛大になれるし、むしろ成長が嬉しかったりもする。

「お客さんと一緒に成長する」って言うけど、
その前提は、そういう感情であり努力する態度なんだと思う。

いや、決して言い訳するわけじゃなくてね。

今メールを読んでくれているアナタと私・・
お互い成長できるといいなあと思います。

それが仕事と人生の醍醐味。

●追伸2
福山君の最初のライブの観客はゼロだったそうです。
若いころは、バイトで食いつないで。
それなりに苦労したんですね。

そのへんも共感できたかな。

ではでは、ここで本当にお別れです。

ありがとうございました。