アナタの仕事は?自由主義経済のIT技術者の痛みと喜び

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

今日は、
「アナタの仕事は何ですか?」
の問いから、始めてみます。

「そりゃ、システム作ること」
と言うかもですが(笑)、
もう少し奥深い所で、

自由主義経済の中で、
IT技術者の役割は?と考えると、
心構えや転職も違ってきますよ。

では、いってみましょう。

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【自由主義経済】豊かになるプロセスの復習
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昔、多くの日本人は、
皆が米作りをしていました。

しかも、朝から晩まで働いて、
やっと食える程度。

しかし、人間は常に工夫する。

農具、肥料、灌漑、流通経路
等々が工夫され、生産性が上がる。

生産性があがると、
皆が米作りする必要が無くなり、
果物や野菜を作る人も出てくる。

果物や野菜でも、
同様な工夫があり、
生産性があがる。

結果、果物や野菜でも人が余る。
余った人は、することがない。

とりあえず、絵を描き、歌を歌ってみると、
なんと、そこにお金を払ってくれる人がいた。

ただし、今度は、
生産性と少し話が違っていて、

どんなに生産性をあげても、
感動を届けなければ、お金はもらえなかった。

そこで、その分野でダメだった人は、
別のことを考える。
例えば、漫才や落語、お笑いの世界へ。

そこにもお金を払って、
喜んでくれる人がいた。

こうして、多種多様な職業が生まれ、
全体が豊かになっていく。
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大雑把ですが、以上が、
自由主義経済において、
社会が、豊かになるプロセスです。

まあ、豊かになると言いましたが、
それは、長期でみた場合の話で、

短期でみれば、
旧い米作りは、苦しくなるし、
売れない芸人は、もっと悲惨。

悲喜こもごもあって、
このプロセスが、繰り返される。
しかし、全体は豊かになっていく。

大雑把で恐縮ですが(笑)、
イメージは、こちらの図。

で、大事なのは(ラッキーなのは)、
この時代、このプロセスの主プレーヤーが、
我々の業界である、ということだ。

だって、システム導入で、
劇的なイノベーションが起きるでしょ。
このプロセスを、大いに助長している。

しかし、一方で、
恐ろしいことに、このプロセスは、
我々自身にも当てはまる。

頑なになっていれば、
自分も苦しくなる。

旧いシステムや、
旧い言語にしがみついても、
苦しくなるだけだ。

一方で、
新しい仕事、新しいイノベーションには、
需要が起きている。

誤解を恐れず言えば、
右肩上がりの仕事は、美味しい。

・・・・いや、だったら、
くどくど言わないで、
最初から言えよって話ですが、

最初からそう言うと、
絶対に誤解したでしょ(笑)

誤解も恐れたし、本当に、
このプロセスの理解は大事と思う訳で、

おりしも、読者から、
こんなお便りも届きました。

【50代後半SE 読者から】
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ようやく、次の会社を決める事ができたので、
9月いっぱいで今の会社は辞めるつもりです。

エンジニアの超売り手市場は本当のようで、
私のようなロートルプログラマでも、
何社か内定をいただきました。

エージェントからいきなり電話がかかってきたり、
世界最大のクラウドベンダー
(ぶっちゃけアマゾンですが)から
スカウトメールが来たり、

ベンチャーに面接に行ったら、
昔の知り合いが面接官の一人だったり、
色々ありました。

生き地獄と言うといいすぎかもしれませんが、
メンテ要員(しかもコーダー)というのは、
本当につらいものでした。
(まだしばらく続きますが)

この仕事から抜けるためには、
会社を辞めるしかない、
という状況だったので、
諦めずに転職活動を続けられたのだと思います。

とはいえ、これで安住の地にたどり着いた訳でもなく、
気を抜かず、次の会社の
さらに先を見据えていかねばと思っている次第です。
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次の会社が決まったようで
おめでとうございます!

この読者の方とは、
たまにメールやりとりしていて、
転職活動は聞いていたのですが、

ついに、今の地獄(失礼)から脱出とは。
本当に、良かったですね。

しかも、50代後半の方で、
(やればできると)勇気も貰えますね。

たぶん、読者の中には、
転職を考えている人も多いでしょう。

市場を選ぶ、自分を磨く、
自分を見極める、大事ですよ。

このお便りや、
私が述べたプロセス、
何か参考になればと思い、
お伝えしてみました。

ではでは、またお会いしましょう。
ありがとうございました。