人生系」カテゴリーアーカイブ

派遣労働は3年で打ち切りの話と、本当の危機とは

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

先週、来年の国会で、

「労働者派遣法」

が改正されるって発表がありましたね。

知っていましたか?

この法律改正、我々IT業界にも
大きな影響があるので、
今日は、その辺のこと話しておきましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【派遣法】派遣は3年で打ち切りが一番の変更点
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まず一番の大きな変更点は、

「派遣労働は3年で打ち切り」

ということ。
(ついに決定してしまった)

例えば、今、
アナタが「SEの派遣」で働こうと思ったら、
どこかの派遣会社に登録して、
「派遣先」の会社を探してもらいますよね。

で、「派遣先」の会社が見つかれば、
アナタは派遣会社経由で派遣され、

その「派遣先」会社の指示に従って働く。

今まで、
そこに期限はなかったのですが、
今後は、

3年で打ち切りです。
(ここ重要!)

だから、
アナタが派遣で働いていて、

「俺、今の仕事に慣れているから、
しばらくは、このまま同じ仕事がしたい」

と言っても、もう無理。
次の人に、交代です。

それが新しい法律。

仮に、交代しないで
同じ仕事を続けるためには、
アナタは、

「正社員」

になるしかない。
(もちろん、なれればですが)

派遣先の会社でもいいし、
派遣元の会社でもいいですが、

とにもかくにも、

「正社員」

にならなければ、
同じ仕事を続けることができない。

そんな法律になります。

まあ、厚労省としては、
無理やり法律を作ってでも、

「派遣を正社員にすれば、ハッピーだろ」

と単純に思っているようですが、
はたして、うまくいくでしょうか?

私は、うまくいかないと思いますけどね。
(余計なお節介だと思います)

企業の経営者にしたら、
その派遣さんに相当な能力があるなら別ですが、
派遣がダメなら、時給の安い
アルバイトやパートを増やすだけ。

それで乗り切るのではないでしょうか。

現に、民主党政権下でも、
派遣法は強化されてきましたが、

日本人材派遣協会(社団法人)が
2013年6月6日に出した調査によると、

増えているのは、正社員でなくて、
アルバイトやパートですからね。

イソップ童話の
「北風と太陽」の話の通り、

法律をどんどん強化しても
(北風をビュンビュン吹きまくっても)

経営者は身構えて、
コートをギュッと締めるのみ。

現状の法律では、経営者は、
正社員を簡単には解雇できないわけで、
(↑これも北風の一種)

先行きが不透明な時代に、
よっぽど優秀でなければ、
そう簡単に正社員を増やすわけがない。

むしろ逆に、
経営者に対して(太陽を当てて)
正社員を簡単に解雇できる

法律を作ったほうが、
正社員が増えるのではないでしょうか?

今と全く逆の発想ですけどね。

まあ、そもそも、
私に言わせれば、

「正社員」だけが本当に幸せなのか?

という根本的な疑問がありますけど。

だって、メディアをはじめ、
あまりにも
「正社員は、ハッピー」
「派遣は、不幸」

というレッテルが強すぎる気がするし、

そのレッテルに、
厚労省も迎合しすぎだと思うし、
親世代も口うるさく言ってくるしで、

もう、うんざり(苦笑)。

人によって幸せは違うし、
自分なりの幸せはないのか?と。

まあ、しかし、私も
口で言っても仕方がないので、

来年になったら、
「自立するSE」の勉強会を開催して、
そのレッテルを打破する
行動をおこしてみるんですけどね・・・

・・・閑話休題。

すみません。
ついつい、自分の思いばかりを書いてしまいました。

話題を戻しましょう。

とにもかくにも、
来年の国会で、

「労働者派遣法」

が改正されます。

我々の業界にも影響がありますし、
身近に派遣で働いている人にも影響があるので、
注目しておきましょうね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【危機】鵜呑みにして、自分で情報にあたらないこと
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

で、次の話題です。

最近、「本当の危機とは何か?」について、
言及しておきたくなりました。

と言うのは、国会で
「特定秘密保護法」が成立しましたね。

メディアで大騒ぎになったので、
ご存知の方も多いことでしょう。

で、私の周りにも、この法律に対して
熱い思いを持っている人がいたんですね。

(ある席で、その熱い思いを聞いてしまった)

「賛成」「反対」は敢えて言いませんが、
国の大事を左右する法律ですからね、
熱くなるのは、大いに結構なこと。

でね、その人、
それだけ熱い思いを持っていたので、
私も質問してみたんですよ。

「条文のどこが○○ですか?」と。
(○○には「賛成」か「反対」が入る)

そしたらね、その人、
あれだけ熱い思いを持っているのに、
(特定秘密保護法の)
条文も読んでないことがわかってしまった(苦笑)

どうやら、メディアかネットか知りませんが、
人の意見をそのまま鵜呑みにして、

そのまま、エキサイティングしている(苦笑)。

よくもまあ、自分で情報にもあたらないで、
簡単に熱くなれるものだと思うし、

こういう人が宗教に走るのかな?
とも思いましたが、

でもね、これこそ、よく考えたら、
本当の危機なのでは?

つまり、あの法律云々よりも、
自分で調査したり、検証しないで、
簡単に賛成、反対の立場をとってしまうこと。

こういう人が増えてしまっていることこそが、
本当の危機。

我々の業界にもいるでしょ。

ろくに自分で調べたり体験もしないで、
人や他社からの受け売りで、
「このシステムはいい」と言っているコンサルとか(苦笑)。

・・・で、トラブルと。

あとは、例えば、
システムにエラーがあると、
すぐに「動きません」という人も同様かな。

システムにしても、エラーにしても、
我々は技術者なので、

少なくとも、
「何をやったら、どういう結果になった」
と調べるべきではないでしょうか。

自分で調べたり体験もしないで、
ただ、その現象に流されたり、
人の言ったことだけを
鵜呑みにしてしまう人が多くなっているような。

そんな人が多くなることこそが
本当の危機なのでは?

まあ、確かに
現象や人から聞いた情報を横流しするのって、
すごく「楽」なんですけどね。

でもね、IT業界に限らず、
社会人の当然の態度として、

「まずは、自分なりに調べる」

その態度にこそ、
アナタの価値の源泉があるわけだし、

その価値の集積こそが、業界や社会、
国を健全な方向に導くのでは、と。

すみません、偉そうなこと言いましたが、
「楽」したい自分を叱咤激励する意味でも、

今日は、そんなこと思いました。

ではでは。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

———————————————–
メルマガ購読は、こちらから
(登録後、解除する場合は、メルマガ内の解除クリックから簡単に解除できます)


 


※登録後、確認メールが届きます。
※このブログ以外の面白い話満載です。
———————————————–

このブログの簡単な感想・ご意見はこちらから
[contact-form-7 404 "Not Found"]

———————————————–

福山雅治を勝手に分析して、今後の我々につなげる話

サーチマン佐藤です。
こんにちは。

今日はいつものシステムの話と全然関係ないことから。

実は、先日とある方から「福山雅治」のコンサートチケットを頂き、
そのコンサートに行ってみたんですね。

「福山雅治」って、
たぶん、あの年代では日本で一番モテる男だと思うのですが、
正直、今まで全然関心なかったんです(だって自分、男ですしね)。

でも、せっかくだし、彼の歌を何曲か聴いて予習して、
そのライブに行ってみたのですが・・・・

いやー、なかなかよかったですよ。
楽しめたし感動もしました。
うん。

でね、そんな余韻の中で、
(こういうのが私のお節介なところなのですが)
「彼って何故あんなに人気ががあるのだろうか?」
と勝手に分析したので、今日はそんなお話をしてみます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【プロ】その意識のレベル
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

えっと、最初に断っておきますが、
これから話すことは、あくまで私の独断と偏見ですからね。

ほんと、エラソーなこと言ってしまいますが、
どうかどうか「福山ファン」の皆さま、

大きな心とご愛嬌で許してくださいませ・・・・・
ということで本題へ。

まず「福山雅治」って、
たぶん歌オンリーで聴かせる歌手でないと思うんです。

確かに作詞も作曲もやって才能があると思うけど、
例えば「桑田佳祐」や「中島みゆき」のレベルに比べたら、
その7掛けとか、そんな感じじゃないかと思う
(ほんと失礼でごめんなさい)。

でもね、そんな事をものともせずに、
「福山雅治」というキャラクターとルックス、
ファンを飽きさせないバラエティに富む歌、
ステージの派手な演出と愛嬌あるトーク、

その全てをミックスすることで素晴らしい世界を作り上げる。

そんなタイプの歌手だと思う。

まあ、そんなタイプの歌手だと、そりゃ一方で批判もありますよ。
「歌詞が平凡すぎる」とか「歌だけじゃ勝負できない」
「やっぱりルックス」とかね。

でもね、そんなの関係ないです。

あれだけのライブをするために、あんなに沢山の音楽を作るために、
どれだけの時間を使い、どれだけの練習をし、
どれだけの苦悩と苦労を乗り越えてきたのか、
しかも俳優までやってるでしょ。

考えただけで恐ろしいです。
そう思いませんか?

外野はいつも気楽に重箱の隅つついて、
揚げ足とって批判するだけだから。

楽なもんですよ。

世の中には「評論家」という(気楽でその場限りの最低な)人がいて、
その人たちは、
背後にある人間模様や生き様、ストーリーと努力、
全てを一切合財無視して、その結果のみを見て云々する。

しかもですよ。

その見方が、評論家の価値観なことが多いわけで、
それはそれは偏狭な物差しで語られることが多い。

例えば、「彼の音楽にはバックボーンが見えない」とかね。
そういう批判。

そもそも、お前のバックボーンと違うだろって話なんですが、
そういう批判って、例えば仕事でも生き様でも何でもいいんだけど、
彼と同じレベルの世界観を作った後じゃないと、
批判自体が滑稽だし、やっかみに聞こえる。

だって、
「お前、同じことできるの?」ってことでしょ。

そういう批判ばかりする人を、
俗に「うわべたけの人」と言うのでしょうが、
そんな人が最近多いなあと思う今日この頃・・・・

うんっ?

なんだか勢いに任せて書きすぎた(汗)。

違う、違う。
閑話休題。

実は、
今回言いたいことは、そんなことじゃありません(笑)!

これだけ書いてきて、「何?」って話なんですが、
すみません、ここまでは「前振り」で、
本題はここから(苦笑)。

でね、私は
そのコンサートを見ていて素朴に思ったんですよ。

もう観客の熱狂が尋常じゃない・・・・
日本中のコンサート会場全てを追っかけてる子もいるって言うし。

しかも安くないチケット買って、
時間も使って交通費も宿泊費もかけて集まっている。

「凄いなあ~」「いくらお金払ってもいいんだろうなあ」
「こんなファン、一体何人いるんだろうか」
と素朴に思ったのですが、そしたら次の瞬間に気がついたんですよ。

「これがプロだ」って。

わかりますか?

そう、これがプロなんですよ。
そう思わせなければ、そもそもプロじゃないし、
そう思わせることができないなら、
ただのライブやっている素人の中年男子になってしまう。

・・ですよね。

我々の仕事でもそうですけど、
お客さんに「よかったなあ」と思って貰って、
何度でもリピーターになってもらうこと。

これがプロなんですね。

いや、まだ我々の仕事はいいですよ。
ある程度の期間をとって、そこで何度でもチャレンジできるから。
何回だってプログラム書き直せるし、テストもしてくれるし、
資料や報告書だって赤ペンチェックできるでしょ。

ある程度余裕をもって、
その仕事ぶりをお客さんに評価してもらうことが可能です。

でもね、彼のようなアーティストのコンサートの場合、
当たり前なんですが、その場所での一発勝負ですよ。

失敗が許されない。

だから、そのコンサートのたった数時間のために、
何ヶ月も準備して、練習して、体型と健康も維持して、
その一瞬に自分のピークを持ってくる。

同じことやって神経もちますか?

以前、玉置浩二がコンサート中に調子が悪くなって、
観客からヤジられたら逆切れしちゃって、あげくに
観客とケンカになってコンサートがムチャクチャ。

結局、主催者がチケット代を払い戻す、という事件がありました。

準備してきたものが全てパーですよ。

そのぐらいのギリギリの世界で一発勝負している。

一見、華やかで女の子にもてて、たくさん稼いで
気持ちいい世界なのかもしれません
(いや私は、苦労のほうが多い気がしますけどね)。

でもね、そんな裏では、きっと彼は彼なりに
そこに人生のすべてをかけている決意があるし、
その結果、彼が独身で浮いた噂を作らないのも、
その決意のためじゃないかとも思う(これって、苦しいよきっと)。

ちなみに、株式会社アミューズ(福山雅治の所属事務所)の株主総会では、
「福山君は寝てるのか?」と株主に心配されるほど、彼は働いているんです。

やっぱりプロでしょ。

それに比べて私たちはどうでしょうか?

「ここが勝負」と思って、
人生の全てをかけて努力しているでしょうか。
お客さんに心から「よかった」と言って貰えたでしょうか。

特に会社勤めしていると、なんとなく時間さえ過ぎれば
「適当やって給料もらえてラッキー」
みたいな世界観を持ってしまいます。

しかし、それは果たして「プロ」の態度でしょうか?

「レポート書きました」(でも読みにくい)
「設計書できました」(でもプログラムにつながらない)
「プログラム作りました」(でもバグだらけ)

・・・・・。

こんな気持ちで仕事やってしまう人が多すぎる気がします。
(もちろん、自戒もこめてね)

あっ、一応勘違いして欲しくないのですが、
私が言いたいのは、
「プロなら、100%のお客さん(もしくは上司)に満足してもらえ」
ということではないですよ。

アナタがどんなに努力しても、
100%のお客さん(上司)に満足してもらえることは無理です。

あの「福山雅治」だって、批判する人はいっぱいいるんですよ。
何かやれば、批判はつきものです。

そうじゃなくて、私が言いたいのは、まず
「アナタの能力を100%注いでいるのか」ということ。

例えば、私事で恐縮ですが、
私が提供する有料のレポートや講習、いやこのメールだって、

・わかりにくい表現はないか?
・アナタが理解しやすい構成になっているか?

何回も何回もチェックするし、
自分の能力100%で推敲しているつもりです。

それでも批判はくるし、
揚げ足とられて凹むこともありますよ(苦笑)。

でもね、自分は自分でしかないんだから、その能力を振り絞って、
自分なりの世界を作ってお客さんに提供するしかない。
失敗や批判を恐れるより、評論家になることを恐れたほうがいい。

そこがプロへの第一歩。

道は遠いけど、確実に一歩一歩ね。
彼のコンサートに行って、そんなこと思ったし、
決意表明もしたくなった・・・・・・

恥ずかしながら、今日はそんな感じですかね。

ではでは、
今日はこのへんで終わりにしてみます。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

●追伸
福山ファンの人に聞くと、
決まって「彼の曲が成長している」と言うんですね。

端的に言えば、
昔は若いだけのガムシャラなロック調の曲が多かったけど、
今は、人生や家族、幸せを歌った曲に感動するって。

例えば、「蛍」とか「家族になろうよ」とか。
まあ、個人的には、
故郷をでる決意した「エイティーン」とか、
おばあちゃんを歌った「蜜柑色の夏休み」とか
好きですけどね。

でね、何が言いたいかと言うと、
たぶん福山君も「昔の自分」が作った歌をみて、
ちょっと気恥ずかしい部分もあるし、
「まだまだ」と思う部分もあると思うんです。

私たちだって、
自分の「昔の仕事」見て気恥ずかしいことや、
「今ならもっとできた」と思うことあるでしょ。

それと同じようにね。

でもね、後から見て気恥ずかしくても
その時に100%全力を尽くしたものって、
周りの人も寛大になれるし、むしろ成長が嬉しかったりもする。

「お客さんと一緒に成長する」って言うけど、
その前提は、そういう感情であり努力する態度なんだと思う。

いや、決して言い訳するわけじゃなくてね。

今メールを読んでくれているアナタと私・・
お互い成長できるといいなあと思います。

それが仕事と人生の醍醐味。

●追伸2
福山君の最初のライブの観客はゼロだったそうです。
若いころは、バイトで食いつないで。
それなりに苦労したんですね。

そのへんも共感できたかな。

ではでは、ここで本当にお別れです。

ありがとうございました。